雪舟、等伯、武蔵、若冲……
水墨の表現を追求した画家たちと、その画に親しみ、その美を愛した多くの人々が、
日本の水墨画を現代へとつないできました。
しかし、いまそれは継承の危機にあります。
筆と墨とは身近なものではなくなり、子どもたちは、その魅力を知らないままに育ちます。
美術大学に水墨画の学科はなく、水墨画家たちや水墨画の会派が、一堂に会する機会もありません。
水墨画の技と表現を深める場も、水墨画に興味を持つ人々が、その全体を知り、学ぶ場もないのです。
いま、そのような場を創り、水墨画の伝統と技を伝える努力をしなければ、
日本の水墨画の流れは断ち切られ、新たな創造の芽を育むこともできません。
そうした危機感を共有する有志とともに、社団法人日本水墨画美術協会は活動しています。
どうぞお力添えをくださいますようお願いいたします。